マリンブルーのさわやかさにわくわくして上った階段。
一歩劇場に入ればそこはオペラ座に一変した。
舞台を額縁状に施されたプロセニアム・アーム。
まばゆい光を放つゴールドでない黄金の彫像が
19世紀のオペラ座にいる錯覚に陥る。
ここにオペラ座の怪人が立つのだろうか。
重厚な手抜きのないカーテン
ドレープは、質感と色調とその量に圧倒される。
これが舞台の進むなか視覚的に本物であるミュージカルへと誘ってくれた。
四季のオペラ座はその凄さに圧倒されっぱなし。
巷の『オペラ座の怪人がすごいらしい』
本当でした。
劇団四季劇場「海」はオペラ座の怪人の専用劇場です。
そしてキャッツ・シアターと同じに観るものを裏切らない。
怪人がクリスティーヌを連れて地下の湖へ行くシーン。
霧がたちちこめる湖に無数に次々から現れる蝋燭。
妖しくも揺れ動く炎は幻想的であった。
ちらちらと揺れる本物のような蝋燭の灯のなかを
ボートがすべるように進むシーンは目を離せない。
地下の怪人の棲み処にも
キャンドルが上ってくるのもより幻想的にしてくれる。
完璧だ。
いよいよシャンデリアが頭上から落ちるシーン。
私の頭の上をかすめるように落ちてきた。
まおちゃん、あなたが言うように鳥肌が立ったわよ~。
オペラ座の怪人の愛は間違ったかたち。
でも、私はあなたを否定することができないよ。
あなただって人肌のぬくもりを感じたかったでしょうに。
愛する人の香しさに包まれたかったでしょうに。
ファントム、悲しいよね。




