
慈照寺の書院は
平成5年(1993)11月
延べ10年の歳月をかけて
落慶となった新書院です
その大広間は
明治の世界的画家
富岡鉄斎の襖絵に囲まれ
圧倒されました
古都には知らないお宝が
多数ありますね
慈照寺の花方さんは
境内で咲く花材を
1本1本見極めて
鋏を入れて花器に活け込みます
手元を見据え
上に伸びる背の高い
蓮の葉の姿は
目で追いません
この動作には
とても不思議
なぜ、上をみて
バランスを確かめないのだろうと
あとのお話で
手元は「今」
上に伸びている蓮の葉は「未来」
花器でみえない部分は「過去」
今を観る
私たちの、そして取り巻くもの
すべての命と事象
そんな意味があるようです
奥が深いですね
花器は何百年もの前のもの
剣山は使わず藁で作った俵に
花を活けていきます
花をたてる
華道のことは知識がありませんので
たてるの漢字がわかりません
よい旅をさせていただきました