ジャン=フランソワ・ミレー 『落穂拾い、夏』

ジャン=フランソワ・ミレー 『落穂拾い、夏』

1853年 油彩 山梨県立美術館



この絵を観て 何か違和感を感じました

普段から見慣れている「落穂拾い」とは違うものでした



私たちが よく目にする絵は

フランス、オルセー美術館の 『落穂拾い』 1987年 です



『落穂拾い、夏』この絵は

4年ほど前に 描かれた 四季4連作の

ひとつのうちの『夏』



四季4連作 とは

ぶどう畑にて  春

落穂拾い    夏

りんごの収穫  秋

薪集めの女たち 冬




この絵は

土地を持たない 貧しい人たちのために

あえて刈り取らずに 残しておき

それを 拾って生活の糧としている人々の姿を

描いたミレー



貧しい人たちに焦点をあてた 農民画家ミレーの

関心が うかがえます

でも このことが 後に問題となります



ナポレオンによる帝政樹立などの 社会情勢の中

この作品は 不穏な動きを助長すると

非難も浴びさせられました絵と なりました



でも 大地の恩恵と深くかかわって 

生きている私たちです

思想的なことが あった時代でしたでしょうが

現実と 自然界の敬意と 

ミレーの心をみたように思うのです









「田園讃歌-近代絵画に見る自然と人間」

埼玉県立近代美術館 開館25周年記念展

2007年10月27日(土)~12月16日(日)